小学生の頃にはよく放課後に缶蹴りをしてみんなで楽しんでいました。
(かわいいフリー素材集いらすとや)
体育館の裏手が鬼の陣地でした。
捕まった仲間を助けるためにあれこれと作戦を立てて鬼の隙をついて缶を目指して突撃していました。
その日も放課後に残っていた3年生と4年生で缶蹴りをしていました。
鬼は一つ上の4年生でした。
体育館の周りは意外に死角も多かったため隠れる場所も多かったのです。
「〇〇くんみっけ」
「〇〇ちゃんみっけ」
次々と鬼に捕まる仲間たち。
私は最初、鬼の陣地から遠く離れた場所に身を潜めておりました。
次々とつかまる仲間を助けるため徐々に鬼の陣地近くに向かい、缶の射程圏内に位置しました。
陣地付近が静かになりました。
鬼が陣地付近にいない!!
よし!!今だ!!
と、缶を目掛けて駆け出しました!!
(かわいいフリー素材集いらすとや)
あれ?
缶がない。
誰もいない。
(かわいいフリー素材集いらすとや)
缶蹴りは終了していたのです。
あれ、自分は?
みんなと一緒に缶蹴りしてたよね?
鬼にすでに見つかっていたのかな?
でも、鬼に自分の名前を呼ばれた声は聞こえなかったし・・・。
自分は存在しているよね?
(かわいいフリー素材集いらすとや)
そして、放課後の下校の放送が流れる中、ゆっくりと正門の方へ向うと、さっきまで一緒に缶蹴りしていた3年生、4年生のみんながランドセルを背負って帰ろうとしていました。
そんな、むなしい缶蹴りの思い出でした(笑)
その後、何事もなかったかのようにみんなと合流して下校しました(笑)
私の学校の七不思議のひとつです・・・。