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8050問題とは?

ニュースやドキュメンタリー番組などでも取り上げられます「8050問題」。私は最近この問題の支援に携わっている施設、事業所のYouTube動画をよく見ています。

 

皆さんは「8050問題」の意味をご存じですか?

 

8050問題とは?

この問題には主として「ひきこもり」が関係しています。

ひきこもり状態の「子」が中高年といわれる50歳ぐらいの年齢になった時に、「親」は介護が必要な状態となるリスクがより高い80歳ぐらいの年齢となります。そこでさまざまな生活の課題が発生する状況を「8050問題」といいます。

引きこもり・登校拒否のイラスト

(かわいいフリー素材集いらすとや)

ひきこもりとは?

まず「ひこもり」とはどういう状態をいうのでしょうか?

「様々な要因の結果として社会的参加(義務教育を含む就学、非常勤職を含む就労、家庭外での交遊など)を回避し、原則的に6ヵ月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態(他者と交わらない形での外出をしていてもよい)を指す現象概念」

と定義されています。

 

厚生労働省の「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」(平成22年5月)

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12000000-Shakaiengokyoku-Shakai/0000147786.pdf

 

学校に行かない、または仕事やアルバイトをしない、人との関わりをもたない、ひとりでの外出はするものの、大半を家の中で過ごす状態が半年以上続いている。

といった感じでしょうか?

 小さい会社のビルのイラスト

(かわいいフリー素材集いらすとや)

ひきこもりの背景

ひきこもりの要因として「いじめ」「家庭関係の問題」などがあげらることがあります。

そのため「ひきこもり」と聞くと

・甘えている

・怠けている

・親の育て方が悪い

などが思い浮かびませんか?

 

しかし、「ひきもこり」の要因は単一でなく様々な要因が複雑に絡み合っているのです。

 

その様々な要因の一つに精神疾患発達障害が隠れている場合もあると言われています。

具体的には適応障害、不安障害、統合失調症、広汎性発達障害注意欠陥多動性障害などです。

 

8050の何が問題なのか?

・「ひきこもり」である本人の身体的、精神的な健康状態の悪化。

・低収入、貯金の減少による家計の破綻。

・親が介護が必要な状態になった場合の家事。

・親に対する介護放棄、身体的・精神的虐待。

・親が亡くなった後の子の生活。

 

などが課題としてあげられます。

 

どこに相談すればいいの?

「ひきこもり」に関する相談窓口として

・ひきこもり地域支援センター

・生活困窮者自立相談支援機関

精神保健福祉センター

・保健所

などの機関で相談を受け付けているようです。

 

「ひきこもり」の要因は様々ですので誰の身に起こってもおかしくはありません。適切な支援を受けることができれば解決へとつながるかもしれませんね。