あれはうだるような暑い夏の日。
田舎の実家に帰り犬の散歩をしていました。
左右両側、頭上を木々に囲まれた道にさしかかった時のこと。
私と犬が歩く足音、時折吹く風に木々が揺れる音のみの世界が一変しました。
前方からセミたちの声がいっきに迫ってきたのです。
そして、あっという間に私と犬はセミたちの騒がしい声につつまれてしまいました。
正直、鳥肌が立ちました。
あの迫力は今でも忘れることはできません。
あれはいわゆる「蝉時雨(せみしぐれ)」だったのでしょう。
蝉時雨とは?
多くの蝉が一斉に鳴きたてる声が時雨の降る音に見立てた語。
出典元:「デジタル大辞泉」「weblio」
「蝉時雨(セミシグレ)」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書
時雨とは?
秋の末から冬の初めにかけて、ぱらぱらと通り雨のように降る雨。
出典元:「デジタル大辞泉」「weblio」
「時雨(ジウ)」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書
季節は夏であり、あのセミたちの声は「ぱらぱら」という表現よりももっと激しいものであったと思いますが、通り雨のようにというのは納得いきます。
まさしく私が経験したのは「蝉時雨」であったのです。
なぜセミは鳴くの?
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セミが鳴くのはオスがメスを呼び寄せるためだといわれています。
そして、交尾をするのです。
ということは子孫繫栄のために鳴いているのですね。
なので、セミで鳴くのはオスだけ。
つまり「蝉時雨」はオスたちの鳴き声なのです。
オスたちのメスに対する集団的アプローチなのでしょうか?(笑)
男性陣、女性陣がご対面してフリータイム!!
そして告白タイムという流れ。
「ちょっとまった~」みたいな(笑)
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セミたちによるねるとんパーティーが繰り広げられているのでしょうか?(笑)
セミは謎が多い生き物?
セミって1週間の命ってよく聞きましたよね。
最近では1か月ぐらい生きるのではないかという研究もあるそうです。
でもこれは成虫になってからの期間で、実は成虫になるまで約7年程土の中で生きているのではないかと言われているようです。
実はけっこう長生き!!
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ただセミについては現在も研究がなされおり謎が多い生き物なのだそうですよ。
梅雨が明ければ夏本番!!
騒がしいセミの声を少し違う視点をもって聞いてみてはどうでしょうか?
参考文献
稲垣栄洋(2019.7.15)「生き物の死にざま」草思社